本のシェアもあり
いろいろなものがシェアされている世の中ですが、こんなものもシェア?
と思うものもあります。
新しいシェアの形として広がりつつあるのが「本のシェア」です。
ブックシェアカフェの利用も◎
本のシェアはいろいろな形で行われています。
そのひとつが、「ブックシェアカフェ」というお店です。
2010年8月に東京杉並区の高円寺にオープンしたお店なんですが、ここでは本を「シェア」するという利用方法を選択することができます。
カフェ空間の中で、利用料を支払い、好きな本を選び読むスタイル、と聞くと「マンガ喫茶」とはどう違うのか?
といった疑問も出てくることでしょう。
ブックシェアカフェの利用者は月額2000円で月何回でも利用することが可能となっています。
マンガ喫茶のような個室はなく、全席オープンの空間の中で、好きな時間に好きな本を読んで楽しむ事が出来るようになっています。
読みたい本は、レジでそれぞれ登録してもらってから読むことになるので、読んだ本が会員制サイトに登録されることになります。
これで、みんながどんな本を読んでいるのか。
どんな本が今人気なのか、などの情報も共有しながら、本を楽しむことができるんです。
昔は自分の家にあるのが当たり前だった「本棚」を、お店にうつし、なおかつみんなでそれをシェアしている、といったイメージでしょうか。
自分の家に多数の本を収納しなくてもいいし、たくさんの本を自分一人で毎月購入するよりも、ずっと経済的です。
そしてさらに、人と情報共有することで、本の楽しみ方がもっと広がりそうと、魅力いっぱいのシェアスタイルではないでしょうか。
本の寄贈ポータルサイトを利用する
また、このほか、本をシェアする、という方法では、本の寄贈ポータルサイト「bookshare.jp」を利用する、という方法があります。
どこの家にでも、「もう読んでしまって、ずっとしまわれている本」や「存在を忘れてしまっている本」「飽きてしまったんだけど、処分に困っている本」があるのではないでしょうか。
そんな本を、「寄贈」し、欲しい人の元へお届けることができるのが、このサイトのシステムとなります。
自分に不必要となった本でも、誰かにとっては必要な物。
シェアすることで、ムダを省き、またそれぞれの知識や教養をアップすることができます。
サイトからは自分に必要なくなった本を「寄贈」することもでき、また、図書館・教育施設・福祉施設・ボランティア団体の方は必要な本を「受贈」することもできます。
自分が読まない本を、誰かの手へというのは、エコにもつながる活動と言えそうですね。
教育機関での読書活動の推進にも、大きな力となってくれそうです。
本をシェアするというのは、やり方によっては著作権を侵害してしまうことにもなりかねません。
例えば、自分の本だからと言って、その内容をコピーし、販売したりすれば、それは違法行為となってしまいます。
が、きちんと著作権を守る方法で、「共有」すれば、それぞれが得るところも大きいのでは、と思います。